俳優・岩井拳士朗のクワガタホリック

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俳優としては月9などで活躍し、モデルでは広告等に出演する岩井拳士朗

クールな顔立ちが人気の岩井ですが、実は大のクワガタ好きとしても知れられています。

「アウトな人々」をゲストに迎え、トークを繰り広げる番組 TBS『アウトデラックス』では、MCやファンたちに「こんなにイケメンなのにハマりすぎ……」と総ツッコみを食らうほど。

今回はそんな岩井に思う存分クワガタの魅力を語っていただきます。

岩井 拳士朗(いわい けんしろう)

1992年9月24日生まれ、鹿児島県出身。
俳優として映画「劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」、CX「SUITS/スーツ」、NHK連続テレビ小説 「まれ」など数々の役を演じる。また最近では11/25放送のEX「科捜研の女 season21」第6話にて窪塚照之役で出演が決まっているなど、今勢いのある若手俳優。

初めてオオクワガタが採れたときの快感が忘れられない

クワガタ飼育には温度管理が重要。ワインセラーを使っているクワガタ好きも多いらしい

──はじめまして。それにしてもすごいお家ですね。見渡す限りクワガタづくし!

岩井:はい!成虫、だけではなく生育中の幼虫もたくさんいます。数えたことはないですが、200~300頭はいると思いますね。  

このラックにも、ここのワインセラーにも、開けるとクワガタの成虫や幼虫たちがいます!

──もはや人間よりもクワガタのための部屋になってますね!そもそも、岩井さんがこうしてクワガタ沼にハマったきっかけはなんだったのでしょうか?

岩井:僕、出身地が鹿児島なんですけど、山も川も海もある場所で生まれ育ったので、自然を好きになるのには十分な環境だったんです。なので、小学生の時なんかは皆で自然の中で遊んでいて、よくクワガタを採りに行っていたんです。

だから、物心がついたときから自然とクワガタが好きだったんですよね。採るのも見るのも好きだったと思います。


でも、中高生になるとみんな大人になってしまって、クワガタよりもゲームとか、他の遊びをするようになって。

僕だけは子供のころから、好きだったクワガタとか化石とか、恐竜なんかを好きなままで、それで今まで来てしまった感じです(笑)。

──周りは変わってしまったけれど、岩井さんは少年のまま変わらなかったと。周りがクワガタから離れてしまう中、一人でクワガタ沼を掘っていくのは孤独だったんじゃないですか?

岩井:自分は一つハマるとそれをとことん突き詰めたい性格なんですよね。だから例え孤独でも、ただただ楽しかったんですよね。

でもクワガタ専門誌があったり、Twitterを通じて、今でも一緒にクワガタ採集に行くクワガタクラスタの方と知り合えたので、そこはすごく救われたと思います。

──クワガタ専門誌に、クワガタクラスタ……!!世界は広いですね!!

岩井:そうですね(笑)。
僕は美容師になるために東京に出て来て、それで今のように俳優をさせていただいているのですが、Twitterでクワガタ好きのクラスタと出会ってから、暇さえあればそこで出会った方々とクワガタ採りにいってますね。

クワガタ好きのための専門誌『BE-KUWA』が岩井のバイブルだという


──それはすごい!でも、カブトムシではなく、クワガタだったのはなぜなんですか?

岩井:もちろんカブトムシも好きですよ。小学校の夏休みの宿題は標本を作るぐらいでしたし。

でも、クワガタ、特に僕が採集しているオオクワガタは本当に希少で、大人でも本気で向き合わないと採れないぐらいかなり難易度が高いんです。

初めて捕れたときは「うわ~オオクワガタだ~!」って山の中で絶叫したくらい……(笑)。

だからこそ、捕れたときのアドレナリンが本当にすごくて……その快感を味わえるのがオオクワガタなんです。


──そんなに採れないものなんですね……。

岩井:そうですね。クワガタ採集で特に採集者を魅了しているのがオオクワガタマルバネクワガタで、どちらもかなり難しいんです。

で、実は地元の鹿児島にはほとんどオオクワガタはいなかったので、東京に出てきてから本格的にオオクワガタ採集をはじめたんですが、初めて採れるまでに2年ぐらいかかったんですよね。

──に、2年ですか!? 採れたときの喜びが尋常じゃないというのがなんとなくわかってきました。

岩井:オオクワガタはどこにでもいる虫じゃないので、最初はどんな場所にいるか感覚を掴めなかったんですよね。

もちろん今でも採れないことの方が多いですが、あの喜びを知るともっと山にいきたいと思うんです。

良いクヌギのある場所にはクワガタと、僕たちみたいなクワガタ採集者がいる


──具体的にオオクワガタってどんな風に採っているんですか?

岩井:採集方法は大きく分けて3つあります。灯火採集と、樹液採集、そして材割り採集というのがあります。

灯火採集は夏に光を山に当てて光源に集めるというもの。
これが一番効率的で、採集仲間の方は1000Wくらいのどでかいライトとでかい発電機持ってきてやっています(笑)。
僕はさすがにそこまで大きいのは持っていないんですが、手持ちのライトで奥のポイントまで行ったりしています。

2つ目が樹液採集。クヌギとかコナラの樹液に集まるオオクワガタを狙う方法です。
オオクワガタは木の高い所にある捲れや樹洞(うろ)の中にいるので、それをライトで照らしながら掻き出し棒で外に出すというものです。

ちなみにこれは自分で作ったやつです!

掻き出し棒で掻き出している様子


3つ目は材割り採集という方法です。倒木や立ったまま枯れている朽木を割って探すというものですね。

これは昔からある採集方法なんですが、最近は自然破壊だと言われていますね。
破壊と言えばメガソーラーや開発で生息地を破壊するのをやめてほしいですね。

オオクワガタがいる環境がずっと残っていってほしいと思います。

──採集はどこまで行っているんですか?

岩井:いやあ、それはもう全国津々浦々です(笑)。

でもオオクワガタを採るのに一番大事なのは環境で、オオクワガタが生息できる場所かどうかなんですよね。原生林とか昔ながらの里山とか。

あとは樹液木と発生木がどれだけあるかとか。オオクワガタが好む樹種は色々ありますが、例えばクヌギ。クヌギは樹液もでるし、幼虫の餌にもなるし、オオクワガタは餌場と隠れ家のあるクヌギに集まってくるんです。

なので、良いクヌギのある場所にはクワガタと、僕たちみたいなクワガタ採集者がいることが多いです(笑)。

──なるほど(笑)。

岩井:で、日本の中で三大産地と言われている地域があって、山梨の韮崎、大阪の能勢、福岡佐賀の県境にある筑後川流域で、このへんには良いクヌギがたくさんあるんですよね。

山梨の韮崎に初めて行ったときは、「ついにオオクワガタの聖地に来てしまった」という感動がありましたね。

クワガタの成虫や幼虫には生まれた年月や番号が振られている


──クヌギだけで興奮できるんですか(笑)。

岩井:当たり前じゃないですか! 
韮崎には台場クヌギという、デコボコで、歪な形のクヌギがあるんですが、隠れられる部分が多く、樹液も出やすいので、オオクワガタが棲家にしやすいんです。

だから、初めて韮崎に行って台場クヌギ見たときは「これが台場クヌギか!」とめちゃめちゃ興奮しました。

──山によって、クワガタが好きな木やコンディションがまた違ってくるんですね。

岩井:そうですね。今はオオクワガタ採集には難しい千葉、茨城を攻めているんですが、また山の雰囲気が違うんです。

韮崎みたいに台場のクヌギ林なんてなくて、針葉樹林が多く、広葉樹は点在していたりして。ほかにも長野は十数回通ってやっと一頭ですね。

こうしてノートに毎回の記録を残しているんですが、クワガタ沼の住人なら絶対に自分だけのスポットがあるはずです。

将来は採集と飼育と標本の三冠を目指したい

──うわ、すごいびっしりと書かれてる!!

岩井:これ詳細まで書き過ぎて、クワガタ好きな人がみたらそこのクワガタが絶滅しちゃうくらいやばい情報ですからね(笑)。

いつどこで誰と何が採れたか、木の形状や場所まで書いてます。

うわー、僕ドラマの衣装合わせ終わりに山行ってますね(笑)。
京都で撮影いったときも、そのまま近くの山に入ってるし。こうして見ると僕めちゃくちゃ行ってるな……(笑)。

──行くスポットはどうやって見つけているんですか?

岩井:日頃、Google Mapsの航空写真を使って採りたい都道府県の山を見まくって探してます(笑)。

でも、実際行くと予想と違ったりもするので結局足で稼ぐしかないんですよね。
人に教えてもらうのももちろん良いと思うんですが、採れるまでの苦労を知らないとダメですよね。

だから、目星をつけた場所に採れるまで通う。
行き詰まったらクワガタの先輩にアドバイスもらったりして、場所を変えてまた通う。の繰り返しです。

でも、まだまだ行けてないスポットだらけです。


──採集ノートをみるとかなり行ってそうに見えますが、まだまだなんですね。

岩井:いやー、全然ですね。東日本は結構行ったんですが、どうしても西の方を攻められてなくて。

夢は大きく!僕の今の目標はオオクワガタが生息してない沖縄県以外の46都道府県を全制覇することですね(笑)。

オオクワ採集の神様みたいな人でも、20県とかで、15年かけてやっと採れた県とかもあるみたいで、めちゃめちゃ大変ですけど(笑)。

──えぇーー、10年……!それ全部制覇したらレジェンドになれますね。
でも岩井さん、ドラマや映画、CM等出てるじゃないですか。山に行く暇あるんですか?

岩井:仕事によりけりですけど、撮影の合間でも、行けるときはもう山行っちゃってます!(笑)

仕事終わってめっちゃ疲れてるときでも採集仲間の車に乗って、次の日の朝には山にいるみたいな。
でも、不思議とリラックスになるんですよね。例えクワガタが採れなくても、山に行くだけで気持ち良いので。

もしこれからクワガタ沼にハマりたいという方がいたら、ぜひ一度その気持ち良さを味わってほしいです!

──確かに山は気持ち良さそうですもんね。ちなみに芸能界にも、クワガタ好きは多いんですか?

岩井:たまにいますね、オオクワガタ好きな人。
前に出演した月9の出演者のマネージャーさんとかもオオクワガタ好きだったので、撮影の合間にずっと話をしてたり。

あとは、寺門ジモンさんも灯火採集やってるってBE-KUWAにかいてましたね。

岩井が採集し、標本にしているクワガタ


──次行く予定はありますか?

岩井:何も入ってない時は毎週山に行ってますからね。来週も行きますよ!
東北、山梨あたりか静岡なら日帰りで行けちゃいますから。

──タフすぎる……。さきほど全都道府県制覇するのが目標とおっしゃってましたが、最終的なゴールみたいなのはあるんですか?

岩井:僕、採集と飼育と標本の三冠を目指したいんですよ。
クワガタ沼の方々って、みなさんそれぞれに得意分野があるものなんですが、僕は満遍なく極めていきたい。

クワガタ界の大先輩方と比べたらまだまだひよっこですが(笑)。

今日は採集の話が中心でしたが、育てるのにも力を入れていて、自分で採ってきたものや、日本では生息していないクワガタを買って、卵を産ませて子どもを育てています。

で、そのあと、死んでしまったら標本にしていて。
そういう風にしながら末永くクワガタと付き合えればなと思っています。

まだまだ話足りないので、また取材に来てください……!(笑)

──わ、わかりました……!ズブズブなクワガタ沼の紹介、ありがとうございました。


取材・撮影】
高山諒(プラチナムタイムズ編集部)

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