ドラマや映画、舞台などにひっぱりだこで大忙しの筧美和子。
そんな筧さんですが、今年の春に長期休暇を利用して、ヨーロッパ旅行に行ってきたそう。
今回は前編、後編に分けて、その旅の模様をお届けします!
前編は筧さんの旅のスタイルや、現地での食体験、アートとの出会いなど、
見ているだけで美味しくなったり、楽しくなったりするパリでの生活をご覧ください!
筧 美和子(かけい みわこ)
2013年、フジテレビ系「テラスハウス」に出演し注目を浴び、2014年より5年間、ファッション誌「JJ」専属モデルを務め、以降は女優として活躍の幅を広げる。2023年はフジテレビ系木曜ドラマ「忍者に結婚は難しい」音無恵美役で出演、9月から舞台「マーク・トウェインと不思議な少年」に出演予定。
現地で暮らすように生活がしたい、筧美和子の旅のスタイル
──筧さんは長期のお休みを利用してパリを中心に、周辺の国々にも行かれていたそうですね。旅行に行く経緯を教えてください。
筧:以前からマネージャーに、「お休みが取れたら海外に行きたい」と伝えていて、ちょうど長期の撮影が終わったタイミングで、1ヶ月ほど休みをいただけることになったんです。
行きたい場所はいくつか候補があったのですが、母がフランス好きで、小さいころから映画を観たり、家に雑貨があったりして、いつか行きたいなと思っていたんですよね。
あとはパリに友人がいて、その友人の家にきていいよと言ってくれてたので、ヘアメイクの友人と一緒に行きました。
お互いの行きたい場所や、やりたいことを出し合っていたら、どんどん出てきちゃって(笑)。
まずはパリから入って、アルルという南仏の地域、イギリス、デンマーク、アイスランドに行きましたね。
──1ヶ月の間にさまざまな地域に行かれたんですね。最初に入ったパリではどのようなことをしましたか?
筧:観光も好きなんですが、私は現地で現地人っぽく生活をしてみたいなと密かに憧れがあって。(笑)
毎日パリの街中を散歩して、現地のマーケットで食材とお酒を買って、なるべく家でご飯を作っていました。外食は気になるレストランがあったり、料理に疲れたりしたときに入っていましたね。割合でいうと自炊と外食、半々ぐらいですかね。
パリでは大きい道で蚤の市やファーマーズマーケットをやっていて、いろんなものが手に入るので、その体験は楽しかったですね。
この写真はファーマーズマーケットのおじさんと仲良くなって、中に入れてもらったときのものです!(笑)
フランスの方は少し冷たいと聞いたこともあったのですが、全然そんなことなくて、みんなフレンドリーで気さくだし優しくて。いろいろ助けてもらいましたね。
蚤の市には、現地の人が使わなくなったものを中心にかわいい服やインテリア、日本のランドセルなんかも売られていて、見てるだけでもウキウキするぐらい、全部がかわいかったですね。
──楽しそうですね! 向こうの食材は日本と違うものが多そうですよね。そのあたりは苦労しなかったですか?
筧:それも楽しかったんですよね。「なんの野菜だろう」と思ってよく見ると、「あ、これナスか」とか、玉ねぎもすごく小さかったりして。
私がハマっていたのはラビオリといって、パスタの中に具が入っている西洋版の餃子みたいなやつで、トリュフ味やトマト味なんかがあって、選ぶのが楽しかったですね。
あとはチーズとかナチュラルワインを買って、食べながら飲む、というのもよくやっていました!
パリに中華……!? 忘れられない現地での食体験
──いい過ごし方ですね…! 外食もされていたとおっしゃっていましたが、パリで印象的な食事はありましたか?
筧:いやー、もうすごく美味しいお店がたくさんあって、感動していましたね。
特に印象的だったのは、Septime(セプティム)というお店で、パリの名店でなかなか予約が取れない名店なんですよね。どうしても食べたいので、何回かチャレンジしたんですけど、なかなか予約が取れなくて、最後の最後にキャンセル待ちをして、入れたんですよ!
ソムリエの方がナチュールワインとご飯を合わせて出してくれるんですけど、それが抜群に美味しくて。このはアスパラは、にんにくとなんだっけな……対比のあるソースがかかっていて、日本の味に影響を受けてるものが多くて、すごく食べやすかったですね。
お肉も、もちろん美味しかったですし、デザートも絶品で、アイスの上にそば粉でできたザクザクとしたものが乗っていて、その食感とかも面白かったですね。
パリに行ったらぜひ食べてみてほしいです!!
──見てるだけでも美味しそうですね……!
筧:パリは本当に面白い食事が多かったですね。通りがかりで入って失敗したこともありましたけど(笑)。
口コミをみてちゃんとしたところなら、ほっぺが落ちるほど美味しいところに出会えるはずです!
意外かもしれないですが、中華も今までで食べた中でもトップレベルに美味しかったですね。
──パリで中華ですか……? あまりイメージが湧かないかもしれません。
筧:パリには小さな中華街があって、中でも『家常菜館』(Le Lac d’Ouest)という有名なお店があるんです。
ここは肉鍋が絶品でした!お肉がたくさん入っているんですが、重くなくてピリ辛で。どんどん食べれちゃうんですよね。
海外にいると、お米が食べれないのが小さなストレスになったりもするんですが、お米が食べたくなったときは、中華やタイ料理屋に入っていましたね。
──見た目のインパクトがすごい! お話を聞いているだけでお腹が空いてきました……(笑)。
筧:そうですよね、すいません(笑)。
あと、現地で誕生日を迎えて、お祝いをしていただいたんですが、さきほどのSeptime(セプティム)の系列店のClamato(クラマト)に連れていってもらって、生牡蠣を食べましたね。
牡蠣は過去に1回当たったことがあったので、それ以来食べてこなかったんですが、クラマトの魚介が全部美味しくて、ついに牡蠣も解禁しちゃいました。
これが現地の牡蠣と、牡蠣を食べているときの私の表情です(笑)
──見るからに幸せそうなのが伝わってきました……(笑)。
モネから現代アーティストまで、刺激的なアートとの出会い
──食の話をたくさんお聞きしたのですが、あとはどのように過ごしていたのでしょうか?
筧:前半はあまり観光をせずに食べてばかりいたのですが、やはりパリはアートの街ということで、後半になって、ルーヴル美術館や、ポンピドゥー・センター、オランジュリー美術館に行きました。
中でも、オランジュリー美術館のモネの『睡蓮』は絶対に観たいと思っていて、ついに観ることができたんですよ。
──生で観た『睡蓮』はいかがでしたか?
筧:絵自体も大きくて素晴らしかったのですが、絵を飾られている空間もすごくて、美術館全体が円形になっていて、圧倒されましたね。
どうやらモネが美術館に、瞑想ルームみたいにしたいと指示したそうで、写真に収まらないほどの大きな絵と、絵に没頭できる空間で、ずっと見ちゃいましたね。
何十年も前に描いた絵なのに、色の使い方が今っぽくて美しいし、筆のタッチも間近に見ることができました。空間も含め本当に繊細で美しいなと感じましたね。
──もともとアートはお好きだったのでしょうか?
筧:そうですね。特別詳しいわけではないのですが、本屋さんとかに行くと、写真集とかみちゃいますね。パリでも本屋さんを巡っていて、写真家さんの写真が飾ってある本屋につい入っちゃったりもありました。
私自身もフィルムカメラを持って、現地で撮ったりしていたのですが、今の時代に生きている現地のアーティスト写真を見れたのは良い体験でした。フラっと入ったところにちゃんとアートが根付いているのが、パリの素敵なところだなと思いました。
──ありがとうございました! パリの話はここまで。後半は南仏・アルルや、デンマーク、アイスランドのお話をお伺いしていきます!
【取材・撮影】
高山諒(プラチナムタイムズ編集部)