【22年7月号】芸能ビジネスサテライト

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こんにちは、プラチナムタイムズ編集部です!

本コラムでは芸能事務所の現役マネージャーでもある編集部メンバーが、最近気になったエンタメ業界を驚かせたビジネスニュースに対してマネージャー視点で取り上げる対談企画です。

古川 大貴(ふるかわ だいき)
プラチナムタイムズ編集長。
新卒でPR代理店を経て、芸能事務所で2社を渡り歩き業界歴は6年目。現在は当社で広告・SNS事業のPRプランナー兼広報・PR担当に従事。好きな焼き鳥は砂肝。
新保 紘太郎(しんぼ こうたろう)
プラチナムタイムズ編集部。
若年層向けPR会社を経て、プラチナムプロダクションへ入社。現在マネージャー歴4年目で、広告キャスティングにも従事。好きな焼き鳥はぼんじり。

フジテレビ、ドラマ本編映像の中に広告を合成表示する配信サービス「iCADs(アイキャズ)」を本格始動

<参考記事>
知性図鑑:フジテレビ、ドラマ本編映像の中に広告を合成表示する配信サービス「iCADs(アイキャズ)」を本格始動
https://chizaizukan.com/news/3vshSwAmgVOXT06iUAeQj/


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配信コンテンツと広告の新しい手法のニュースです。

これまでFODやTVerなどを観る際は、配信コンテンツの視聴前や途中に広告が流れるインストリーム広告が主流でしたが、AIを使って後からコンテンツ内に看板や商品を配置するデジタル・プレイスメントという手法が広がっていきそうです。

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映画やドラマの中で登場人物が商品やサービスを使うプロダクト・プレイスメントは昔からありましたよね。

近年では映画『天気の子』でサントリーやソフトバンクなど、多くの企業の商品やサービスが登場していることで話題になりました。

プロダクト・プレイスメントとして表示される広告は、通常の広告よりも不快に感じないという調査結果もありますね。

<参考記事>
MarkeZine:プロダクトプレイスメント広告、視聴者の5割は「不快に感じない」と回答/ガイエ調査
https://markezine.jp/article/detail/39419

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NetflixがMicrosoftと提携して広告付き低価格帯プランを導入していくことを今月発表していましたが、今後は各配信プラットフォームでもデジタル・プレイスメントの流れは加速していくかもしれません。

<参考記事>
日本経済新聞:Netflix、Microsoftと提携 広告付き低価格プランで
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13EW10T10C22A7000000/

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一方で広告起用されている俳優・タレントでは、契約に関わる競合商品が配信されないように管理する必要もあります。

過去作の配信なども含めると、各タレントの最新の競合状況を反映させることができるのかは気になりますね。

◆松竹がエンタメを軸としたコーポレート・ベンチャー・キャピタルを設立

<参考記事>
PR TIMES:エンタメを軸としたCVC・松竹ベンチャーズ設立
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000104108.html


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スタートアップ企業を対象とする投資事業と、スタートアップ企業との共創事業を行なう松竹ベンチャーズ株式会社が設立されました。

競争事業募集のアクセラレータープログラムも開催中です。

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事業募集のテーマ例として、VRやNFTのようなコンテンツにまつわるものはもちろん、教育や街づくりのような新領域でのエンタメ体験も設定されているのが面白いです。

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演劇・テレビなどのエンターテインメント業界をめざす学生を支援する『ホリプロ文化芸能財団奨学金』や、音楽ビジネスを学ぶ大学生向けの「ソニーミュージックグループ・グローバル・スカラーズ・プログラム」など、人材への投資をしているエンタメ企業もありますね。

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アーティスト・映画をはじめ韓国発のエンタメが今や世界を席巻しつつありますが、日本もこのような投資が積極的に進めば、歌舞伎など独自の文化やアニメキャラクターIPを掛け合わせたメタバースやVRなどを活用した新たな経済圏の構築など、世界に先駆けたビジネスが生まれそうですね。

◆YouTubeとShopifyが連携、サービス内で商品販売が可能に

<参考記事>
PR TIMES:【ShopifyとYouTubeがパートナーシップ締結】国内初の連携機能「YouTube ショッピング」の魅力とは?
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220720-2403358/


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YouTubeとECプラットフォームのShopifyが連携して、YouTube内で商品販売ができるようになりました。

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ShopifyはInstagramやTikTokとも連携していて、SNSからのスムーズな購買に力を入れていますね。

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このようなライブコマースは、日本でも色々なサービスが登場しているものの、そこまでユーザーに浸透していないです。

ただYouTubeは今や誰もが利用するプラットフォームで、何かを購入する際に動画のレビューを観て参考にする人も多いと思います。

信頼しているクリエイターがレコメンドする商品を画面遷移することなく購買できるなら、日本でも定着してくるかもしれませんね。

◆ケーブルテレビ版TVer、サービス実証開始

<参考記事>
Screens:NCV、ケーブルテレビ事業者25社と全国230万世帯対象PF「ロコテレ動画」の実証開始
https://www.screens-lab.jp/article/28081


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全国のケーブルテレビ事業者26社が連携し、各社のコンテンツを配信するプラットフォームのサービス実証が始まりました。

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類似サービスでTVerがありますが、そちらは民放各社でのプラットフォームですね。

個人的にはプラットフォームが乱立するのは視聴者的に好ましくないので、各配信サービスが統合してくれないかな、と思ってますが…

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そうですね、、どのように収益化をしていくかという点も気になるところです。

ただ、ケーブルテレビならではのご当地のイベントやグルメの情報コンテンツを提供していくということで、このコロナ禍において観光業や地域活性化に繋がりそうで楽しみですね。



今月気になったニュースはこんなところで。
8月はどんな驚くニュースが入ってくるのか、今から楽しみですね。ではまた。

【執筆】
新保紘太郎(プラチナムタイムズ編集部)

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