エジプトに魅了されたタレント・西原有紀と辿る、5泊7日異国の旅

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抜群のスタイルと長身を活かし、KABA.ちゃん率いるヒールダンサーチーム「THAT’S WHY!!」のメンバーとして活躍している、西原有紀

プライベートでは、スキューバダイビングや大型二輪の免許を持つほどアクティブなことが大好き!そんな西原が今回訪れたのは、エジプトです。

ピラミッドや古代遺跡はもちろん、バザールを見たり発掘体験などにチャレンジした西原の、5泊7日エジプト旅行についてお伺いしていきます!

西原 有紀 (にしはら ゆき)

1986年02月11日生まれ、岩手県出身。
タレント・モデル・アーティスト・DJとしてマルチに活躍し、KABA.ちゃん率いるヒールダンスチーム「THAT’S WHY!!」としても活動中。またスキューバーダイビングや大型二輪、ヨガインストラクターなど11個の資格を保持するなどアクティブな側面をもつ。

8泊10日のエジプト旅行


──はじめに、そもそも西原さんがエジプトに行こうと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

西原:知り合いの方が、「エジプトで発掘体験ができるんだけど、行ってみない?」と、誘ってくれたんです。小さいころから映画で観るようなトレジャーハンターとか、お宝探しみたいなことに憧れを持っていたので、「ぜひ行きたいです!」とお答えさせていただきました。

──思い切った決断ですね。

西原:意外と恐怖心や心配はなかったんですよね。入国手続きなどは代表の方にやっていただいてたし、人数もある程度いたので。私自身エジプトに行くのは初めてだったんですけど、周りは何度か行ったことがある方もいたので、安心して楽しめましたね。


▲ハトシェプスト女王の葬祭殿


西原:発掘体験には400チームほどの応募数があったみたいなのですが、そのうち実際に入国の申請が降りたのは10〜20チームだけだったそうです。しかも日本のチームは私たちだけでした。タイミングも運もよかったなと思います。誘っていただいた方には本当に感謝ですね!

──エジプトにはどのくらい行かれていたのでしょうか?

西原:行き帰りも含めて7日間行ってきました。片道の移動だけで24時間かかるので、実質エジプトに滞在していたのは5日間になりますね。移動は本当に長く感じたんですけど、滞在している5日間はとてもあっという間に感じました。

謎に包まれる世界遺産。3大ピラミッド


──エジプトに到着してからは、まずどこに向かったのでしょうか。

西原:最初は3大ピラミッドを見に行きました。「クフ王」、「カフラー王」、「メンカウラー王」のピラミッドになります。中にも入れたのですが、見て回るのはけっこう大変でしたね。暗くてジメッとしてるし、階段を登らなくてはいけないんですけど、かなり天井が低いのでずっと中腰で進んでいくんですよ。

──ずっと中腰はつらいですね。

西原:造りもけっこう古くて、床に木の板が貼ってあるだけ、みたいなところを進んでいきました。木材で補修されている箇所が多かったような気がします。私はわりとスイスイ進んでいった方だと思うんですけど、それでも30分くらいかかりましたね。

──中にあるお墓はどうでしたか?

西原:豪華絢爛なんて感じは全然なくて、狭くて暗いところに、ポツンと置いてありました(笑)。それが逆にリアルで、独特な空間でしたね。


西原:外に出ると、ラクダに乗ってピラミッドの周りを半周歩けるコースがあったので、体験してきました。道中に撮影スポットがあって、そこで撮影タイムをもらって、ラクダと一緒に写真を撮ったんです。ガイドさんが「ラクダを引き寄せてチューして」と指示をしてきたので、その通りに撮ったんですけど「ラクダと本当にチューができた人は、僕が24年間ガイドをしてきて初めてだよ!」と言ってくれました(笑)。ラクダもかわいかったし、思い出に残る1枚になりました。

──すごくいい写真ですね!

西原:ラクダに初めて乗ったんですけど、少し揺さぶられるくらいで、とても大人しい子でした。人に慣れてるんだなあという感じがしましたね。

古代遺跡の宝庫。ルクソールへ

▲ルクソール神殿


──ピラミッドを見たあとは、どこに行ったんですか?

西原:ルクソールで遺跡を見て回りました。ルクソールには本当に数えきれないくらいの遺跡があるんです。中には崩れかけていて入るのは難しい遺跡もありましたが、いろいろ見て回ることができました。

──そんなにあったら、どれを見るか迷ってしまいますね。

西原:そうですね。今回の旅はピラミッドも含め、メジャーなところを主に見て回りました。ルクソールでは「カルナック神殿」というところを見たんですけど、かなりの迫力でしたね! まず遺跡が巨大すぎて、圧倒されました。まるで自分がネズミになったような気分になりましたよ(笑)。どこを見ても映画のセットみたいだし、遺跡の大きさと神々しい雰囲気も相まって、違う惑星に来たような不思議な感覚になりました。

▲カルナック神殿


西原:その巨大な遺跡は、どうやって造られたのかはいまだによく解明されていないそうです。何世紀も前の人たちが、何を使ってどんな方法で石を運んだり積み立てたりしたのかは、謎だらけなんだそう。現地の人に聞いてもわからないみたいで、そういった部分が冒険心をくすぐられますよね。

──たしかに、こんな大きいものをどうやって造ったんでしょうか……?

西原:不思議ですよね。縄文時代よりもっと昔に造られたもののようなんですが、その時代にこんなすごい建築技量が本当にあったのか、考えるだけでワクワクします。


西原:そのあとはエジプト国立文明博物館にも行きましたね。古代エジプト王朝の時代には“化粧”の文化がすでにあったみたいで、花を削って色を練り合わせて、アイシャドウを作っていたそうです。文明の発達速度と、センスの高さに感動しました。それに比べて日本は、マンモスを捕まえて食べていたような時代ですから(笑)。建造物もすごくおしゃれだし、それでいて長い時間耐えられるように造られていて、いかに優れていた文明だったのかが伝わってきました。

▲ツタンカーメンの墓


西原:ツタンカーメンのお墓も見学しました。これは王家の谷というところにあるのですが、お墓のとなりにミイラも展示されていました。黄金のマスクや棺は、カイロの考古学博物館というところに展示されていて、ここには外枠のシンプルな棺が展示してありました。

──なるほど。このお墓に行ったら、黄金のマスクや棺もみたくなりそうですね。

西原:そうなんです!実際にそのあと考古学博物館にも行って、見てきました…!考古学博物館は2階建てでとても大きなミュージアムなんですけど、中に入るときは空港並みの厳重さで、ボディチェックも2重で行いましたね。

──かなりの厳重体制なんですね。


西原:とても貴重な財産が展示してあるからでしょうね。過去に、エジプトのお面が日本と、もう一つ別の国で2度展示されたそうなんですが、ガイド曰く、日本のあと他の国に貸し出した際、傷がついた状態で返還されたので、それからエジプト政府は、発掘した文化財を海外へ輸出しなくなったみたいなんですよね。ですので、当時日本で見れた方はラッキーだったと思います…!

──ということは、展示されているものはエジプトに行かなければ見れないものばかりですね。実際にミイラなどを目の当たりにして、どうでしたか?

西原:怖そうだなと思ったんですけど、意外と怖くなかったです。200体以上あったんですけど、保存状態がとても綺麗で、髪の毛までちゃんとありました。個体差はあるんですけど、今の私たちと変わらないくらい毛量がしっかりあるんです。綺麗に保存されている人たちは、多分生前地位が高い人たちだったんじゃないかなと思います。

──そんな数のミイラがいれば、少し怖そうですけどね。


西原:怖いというより、探究心の方が勝って、夢中で見ていましたね(笑)。ミイラのほかにも、いろいろな王族のお墓も見てきました。これはネフェルタリ王妃のお墓なんですけど、中がカラフルでとても綺麗でした。色付きの象形文字が彫られていたり、天井に水色の星が描いてあって、まるで絵画を見ているようでした。とにかく色鮮やかだったのが印象的ですね。

■灼熱の発掘体験


──旅の最大の目的である、発掘体験はどうでしたか?

西原:体験したのは1日だったんですけど、1日でよかったと思いました(笑)。発掘は、スコップと小さいスプーンを使って、手作業で掘っていくんです。それが途方もない作業で時間がかかるのと、エジプトは気温が高くて直射日光もすごいので、その中での作業がなかなか大変でしたね。

──エジプトはかなり気温が高いですよね。

西原:エジプトの気温は毎日40℃近くで、遺跡の中やテントの内側に入ると体感温度が50℃ぐらいに感じましたね。だから、暑さ対策は旅行に行く前からしっかりとしていきました。

仕事の関係であまり日焼けをしたくなかったので、発汗性がありつつ体を覆う服を着て行こうと思って、UVカットの長袖とズボンを着て、ファンがついたベストも買ってきていきました。このファン付きのベストが大正解で、旅行中はとても涼しかったです。エジプトにはファン付きのベストはないみたいで、かなり珍しがられましたね(笑)。

──ファン付きのベストってよく工事現場で作業する方が来ているものですよね(笑)。かなりしっかりと準備をして行かれたんですね。

西原:手袋もして日焼け止めも塗って、帽子も被っていったんですけど、それでも日焼けはしましたね。エジプトをナメちゃいけないなと思いました(笑)。

■庶民の活気と情緒溢れるバザール


──ピラミッドや博物館など、さまざまな文化財をみてきたというお話がありましたが、エジプトの都市はどんな感じなんでしょうか?

西原:そうですね。少し時間が余ったときに、市街のバザールも見て回ったりしていました…!エジプトはシーシャの発祥地なので、いろんなデザインのシーシャが並んでいて、綺麗でしたね。

──街並みはどのような雰囲気でしたか?

西原:路地裏みたいなところも回ったんですけど、ストールが人気みたいで、たくさん売っていました。あとは顔の目の部分しか出ないような、巻きつける民族衣装のようなものも売っていました。

街の雰囲気は、日本でいうアメ村みたいな感じで、路面店がズラーっと並んでいましたね。道幅はそこまで広くないんですけど、車がガンガンスピードを出して通るので、ちょっと怖かったです(笑)。

──バザールでは何か購入したのですか?


西原:私は金のアクセサリーが好きなので、象形文字が入った金のアクセサリーを買いました。好きな象形文字を掘ってもらえるんですけど、自分の名前の「ゆき」を象形文字で入れてもらいました。このアクセサリーはカルトゥーシュっていうエジプトのお守りのようなものなんですけど、日本では象形文字が入ったカルトゥーシュを作れるところはないので、作ってもらってよかったなと思います。

■エネルギッシュな国・エジプトを訪れて


──かなりアクティブにいろんなところを回ったエジプト旅だったんですね。

西原:私は最終日の最後の最後まで動画を撮ったりして回っていたので、みんなから「元気だね〜」って言われていました(笑)。エジプトは気温もかなり高いし、食べ物もジャンクなものが多いので、後半はみんな暑さと疲れでバテていましたね。

──体力的にはハードだった様子ですが、ハプニングはありましたか?

西原:旅行中は特になんの問題もなかったんですけど、強いて言うなら帰りのトランジットの場所であるドバイの空港で止められたのがハプニングでしたね。自分用に購入した神様の楽器の金具が反応したたみたいで、これはエジプトの音楽の神様のアクセサリーなんだ!ということを、最終的に踊って係員の人に伝えました(笑)。爆笑の渦になって終わりましたよ……。

──それは大変でしたね(笑)。エジプトにはまた行ってみたいと思いますか?

西原:機会があれば、ぜひまた行きたいです!
振り返ると密度の濃い7日間で、あっという間の日々でした。エジプトに興味がある人は、しっかりと暑さ対策をして、ぜひ行ってみてください。


【取材】
高山諒(プラチナムタイムズ編集部)

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