【22年10月号】芸能ビジネスサテライト

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こんにちは、プラチナムタイムズ編集部です!

本コラムでは芸能事務所の現役マネージャーでもある編集部メンバーが、最近気になったエンタメ業界を驚かせたビジネスニュースに対してマネージャー視点で取り上げる対談企画です。

古川 大貴(ふるかわ だいき)
プラチナムタイムズ編集長。
新卒でPR代理店を経て、芸能事務所で2社を渡り歩き業界歴は7年目。現在は当社で広告・SNS事業のPRプランナー兼広報・PR担当に従事。ハロウィンにやってみたい仮装は「カオナシ」

新保 紘太郎(しんぼ こうたろう)
プラチナムタイムズ編集部。
若年層向けPR会社を経て、プラチナムプロダクションへ入社。現在はマネージャー歴4年目で、広告キャスティングにも従事。ハロウィンにやってみたい仮装は「メガネキャラ全般」

AIモデルでの商品撮影サービスが登場!

<参考記事>
+Digital:ついにここまで! AIを「ファッションモデル」に起用する企業が登場
https://news.mynavi.jp/article/20221027-2495788/


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AIで生成したモデルを使って、アパレルEC用の撮影ができるサービスが出てきました。

モデルの顔や髪の色、体型などを自在に変えて、ブランドや顧客ごとに適したビジュアルのモデルを作成できるそうです。

そして撮影した商品画像に作成したモデルを合成し、データ納品してくれるとのことです…!

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費用が安いことも売りにしていて、スタジオ撮影なら50着で15万円から頼めるようですね。

実在モデルだと1カットの撮影毎に着替えや細かいメイク直しなどが入るので、だいたい1回の撮影で20カット、アパレル撮影に慣れてるモデルでも終日かけて30カットくらいが体力的・集中力にも限界かと思います。

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アパレル撮影をメインに活動している専業モデルやモデル特化の事務所にとっては、かなり脅威になりますね・・・。うちの新人モデルの子たちも例外ではありません。

あとモデルだけでなく、カメラマンやヘアメイクさんなども徐々に影響を受けていきそうです。

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これまでもGUが、一般の女性200人の身体データを平均して作ったバーチャルモデルを商品着用モデルにしたり、貝印が脱毛・剃毛の多様性を問う広告にバーチャルモデルを起用したりと度々ニュースになってきました。

いずれもバーチャルモデルを起用すること自体が課題を提起する意味合いを持つものでしたが、今後は当たり前のように気づかない間にAIモデルが使われていることが増えていきそうです。

<参考記事>
ハフポスト:「#剃るに自由を」 貝印のバーチャルヒューマンの広告が問う、“体毛に縛られない”生き方
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f3f3213c5b6763e5dc1267b

ミスマガジン発表会の衣装が水着からワンピースに!

<参考記事>
デイリー:ミスマガジン発表で水着廃止 白ビキニ→白ワンピに 40周年節目に決断
https://www.daily.co.jp/gossip/2022/10/18/0015733820.shtml


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グラビアコンテスト「ミスマガジン2022」のグランプリ発表イベントの受賞者衣装が、水着からワンピースに変わったことが話題になりましたね。

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うちの所属者にも過去にミスマガジンのグランプリやファイナリストがいますが、これまでの発表会の衣装はグラビアのコンテストということもあり、白いビキニ姿が定番でしたよね。

変更理由としては、40周年を迎えた節目の年に “ミスマガのイメージ刷新を図るため” みたいですね。

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今年の7月にはアサヒビールがイメージガールを廃止することを発表して、4大ビールメーカーの全てのキャンペーンガールが無くなることがニュースになりました。

キャンペーンガールの起用が多かった繊維会社でも「旭化成キャンペーンモデル」が2021年度で終了になったり、「三愛水着イメージガール」も廃止を検討しているそうです。

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今回話題になっている「ミスマガジン」は、グラビアタレントの登竜門です。

時代や世間の価値観の変化に柔軟に対応をしながら、これからも40年の伝統を背負って是非続けていってほしいですね。

ヤフコメ投稿に携帯電話番号の登録が必須に!

<参考記事>
ITmedia:ヤフコメ投稿に携帯電話番号の登録が必須に
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2210/18/news121.html#utm_term=share_sp


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嬉しいニュースが飛び込んできました!
「Yahoo!ニュース」のコメント欄に投稿するために、携帯電話番号の登録が必須になりました。

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ついに踏み込みましたね。
昨年10月から不適切なコメント投稿をするアカウントへの投稿停止措置を厳格化したり、ポリシー違反なコメントが多い記事のコメント欄を非表示にするような対応をしていましたが、今回の対応はさらに誹謗中傷対策を強化するもののようです。

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これまでは例え投稿停止措置を受けても、新たなアカウントを作ることができましたが、携帯電話番号を紐づけることで抑止となりますね。

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誹謗中傷対策といえば、UUUMが立ち上げた「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」の活動報告が出ていました。

2021年6月からの1年間で64件の投稿に対応して、殺害予告やストーカー行為で犯人検挙につながったケースと、悪質な権利侵害で投稿者特定したケースがそれぞれ2件、それ以外にも投稿の削除に繋がった事例が多く、良い結果を残しています。

<参考記事>
UUUM:[定期報告]UUUM 誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チームの活動について(2021年6月〜2022年5月)
https://www.uuum.co.jp/2022/10/03/86790

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同業として素晴らしい取り組みです。
事務所が積極的に対処してくれると所属者側も何かあったとき心強いですよね。

更に追い風となるニュースとして、発信者情報開示請求をスムーズに行えるようになるための制度整備が議論されていた「改正プロバイダ責任制限法」も今月10月1日に施行されました。

改正後の対応事例なども今後出てくると思うので、事務所としてチェックしていきます!

<参考記事>
ツギノジダイ:改正プロバイダ責任制限法、2022年10月施行 わかりやすく解説
https://smbiz.asahi.com/article/14708613


今月気になったニュースはこんなところで。
11月はどんな驚くニュースが入ってくるのか、今から楽しみですね。ではまた。

【執筆】
新保紘太郎(プラチナムタイムズ編集部)

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