こんにちは、プラチナムタイムズ編集部です!
本コラムでは芸能事務所の現役マネージャーでもある編集部メンバーが、最近気になったエンタメ業界を驚かせたビジネスニュースに対して “マネージャー視点” で取り上げる対談企画です。
◆『記者ハンドブック』が改訂され 「女優」は「俳優」表記へ
<参考記事>
JCASTニュース:「記者ハンドブック」6年ぶり大改訂
https://www.j-cast.com/2022/03/14433037.html
ライターやメディア関係者が参照する『記者ハンドブック』が改訂され、その中で「女優」という表現は「俳優」と改めるよう注意を促していくとの記載がありました。
これまでも性別問わずに「俳優」表記をしているWEBメディアも増えていましたが、『記者ハンドブック』で明文化されたことで、表記のアップデートが進みやすくなりますね。
新聞・雑誌やWEBニュースの表記が変わっていくと、いずれテレビ番組やラジオなども追従していくでしょう。
芸能事務所のホームページや、プロフィールは女優表記のものが多いので、このタイミングでアップデートしていきたいですね。
私も広報担当として、こういった公式の表現や表記方法は常に意識して、事務所から出すニュースリリース等で気を付けていきたいと思います!
◆BTS、ライブのオフライン+オンライン配信の売上が100億円を超える
<参考記事>
日本経済新聞:BTS、公演3回の売上高100億円超 世界で246万人視聴
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM155U20V10C22A3000000/
今月行われたBTSのライブコンサートですが、リアルのライブ会場と映画館でのライブビューイング、有料オンライン配信を合わせて、3日間の売上が100億円を超えました。
ライブビューイングは75ヵ国3711ヶ所の映画館で140万人、オンライン配信は102万人が視聴したとのことです。
リアルのライブ会場の4万5000人の動員と比べても、改めてオンラインの動員の重要性を感じますね!
こういった実績を踏まえるとコロナ禍が収束したとしても、今後のイベント・ライブ事業はオンライン配信との組み合わせで計画していく必要がありますね。
◆BSよしもとなど、新たにBSで3チャンネルが開局
<参考記事>
AV Watch:BS新3チャンネル開局日決定。松竹東急、BSJapanext、BSよしもと
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1379529.html
3月21日にBSよしもと、3月26日にBS松竹東急、3月27日にBSJapanext の3チャンネルが新たに開局しました。
BSよしもとの開局初日には、東野幸治さんと和牛さんのMCによる6時間生放送も話題になりましたね。
BSよしもとは47都道府県の住みます芸人と連携した番組、BS松竹東急は映画と歌舞伎・演劇コンテンツ、BSJapanextはジャパネットグループであることを活かした通販連動といったように、各社ともにそれぞれの強みと特色が色濃く出る番組構成になりそうです。
また既存の民放BS5局(BS日テレ、BS朝日、BS‐TBS、BSテレ東、BSフジ)も、局を跨いでTOKIOとコラボして共同制作する「みんなでBSをつくろう!」企画を行なっていました。
ここにきてBSの価値が見直されているように感じます。
民放局が視聴者の若返りを目指す一方、『噂の!東京マガジン』が2021年4月からBS-TBS、『パネルクイズ アタック25』が2022年3月からBSJapanextに移行したように、シニア層のコアファンがいるような地上波の番組がBSに移行することも増えていくかもしれませんね。
※BSJapanextに移行後は『パネルクイズ アタック25 Next』
◆テレビ朝日『あざとくて何が悪いの?』がbilibiliで1億回再生突破
『あざとくて何が悪いの?』は中国の動画配信プラットフォームbilibiliにも配信しており、人気が出ているそうです。
なんと、総再生数は1億1000万回を超えています!
他にもbilibiliで配信されている日本の番組では『VS嵐』が600万再生、『勇者ヨシヒコシリーズ』が3500万再生を記録していますが、1億回という数字は群を抜いていますね…!
しかも『あざとくて何が悪いの?』は中国だけでなく、アジア13の国と地域でほぼ同時に配信しているそうです。
配信用の翻訳字幕をつける作業を考えると、ほぼ同時というのは考えられないです!
Netflixなど、最初からグローバル展開を見込んでいるコンテンツではない日本人向けのテレビ番組の中にも、どこかの国で驚くほど再生する番組がまだまだ眠っているかもしれませんね!!
今月気になったニュースはこんなところで。
新年度となる4月はどんな驚くニュースが入ってくるのか、今から楽しみですね。ではまた。
【執筆】
新保紘太郎(プラチナムタイムズ編集部)