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筧美和子の1ヶ月ヨーロッパ旅行! グルメからアートまでを巡った5箇所での思い出に密着【後編】

ドラマや映画、舞台などにひっぱりだこで大忙しの筧美和子


そんな筧さんですが、今年の春に長期休暇を利用して、ヨーロッパ旅行に行ってきたそう。
前編では長期滞在したパリについて語っていただきましたが、後編はパリ以外に訪れた5箇所の思い出を紹介。
南仏・アルルからイギリスのブライトン、ロンドン、デンマーク、そしてアイスランドと巡った筧さんの充実した旅の様子をお届けしていきます!

筧 美和子(かけい みわこ)

1994年3月6日生まれ、東京都出身。
2013年、フジテレビ系「テラスハウス」に出演し注目を浴び、2014年より5年間、ファッション誌「JJ」専属モデルを務め、以降は女優として活躍の幅を広げる。映画「静かなるドン」ヒロイン秋野 明美役で出演、9月に舞台「マーク・トウェインと不思議な少年」に出演。


温かい街の雰囲気を味わいつつ、最先端のアートに触れた、南仏・アルル

──前編ではパリ旅行についてお聞きしていきました。後編ではパリ以外で筧さんが旅した街や国について語っていただけたらと思います!

筧:フランスのアルルという街に行きました。一緒に旅に行ったお友達ともともと「南仏に行きたいね」と話していたんですが、以前アルルに行ったことある別の友達に写真を見せてもらい、話を聞いたら街並みも良くて、「この街にいきたい!」と興味が湧きました。
パリから列車に揺られて3時間、実際にアルルに降り立ったら、本当に素敵な場所で、中心部はそんなに大きな街ではないですが、写真で見ていたように街並みがきれいだし、気候も暑すぎず、夜は涼しくて、安心感のある雰囲気でした。
現地の方も日本でいう沖縄みたいな人っていうんですかね、都心部には河が流れているからか、皆がのんびりしていて、温かくて、一瞬でアルルが好きになりましたね。

──アルルではどのように過ごしていたんですか?

筧:アルルには短期間の滞在だったのですが、おいしいものを食べてゆっくりと過ごしながら、ゴッホが愛したと言われるほどアートな街ということもあり、アート作品を見に行くことが多かったです。ローマ遺跡である円形闘技場やゴッホミュージアムにも行ったのですが、とくにアルルの旅で印象的だったのは『キャリエール・ド・ルミエール(光の採石場)』です。

筧:これはもともと採掘場だったところに、過去の名画をプロジェクションマッピングしていくという展示なんですが、ものすごく広い採掘場の上から下まで、さまざまな場所に名画が映し出しているので、没入感がすごかったです。見る場所によっても印象が違うので、私はお気に入りのポジションをみつけて、ずっとみてました。

──写真をみるだけでも、すごい光景ですね。アートの中に入っていくような感覚がありそうですね。

筧:そうなんです! しかも、ここにいくまでにもエピソードがあって(笑)。
この採掘場は街から離れているので、バスかタクシーで行かなきゃいけないんですけど、その日は土日だったので、タクシー会社が休みで、バス停も難しい場所にあって、しかも3時間に1本とかだったんです。
で、どうにかして行きたいけど、どうすればいいかわからない中で、近くにいた女性に拙い英語で聞いてみたんです。そしたらその方はバスの運転手さんで「ちょうど休憩中だから、いけるところまで乗せていってあげるよ」と言って送ってくれたんです。

──すごいエピソードですね(笑)。アルルの方がいかに温かいかが伝わってきますね。

筧:もう本当に温かくて。「今度日本に行くからね!」と言ってくれて。かっこいいアートと、温かい人たちに触れて、忘れられない街になりましたね。いつか、もう一度行きたいと思います!

▲アルルにある円形闘技場での一枚


サッカーの熱気と三笘選手のプレーに興奮した、ロンドン・ブライトン

──アルルを出てからはどこに行ったのでしょうか?

筧:一度パリへ戻ってちょっとしてから今度はイギリスに行きました。ブライトンとロンドンに行ったのですが、まずブライトンにサッカーを観にいったんです。一緒に旅行していた友達が三笘選手が好きで、「絶対に見たい!」とずっと話に聞いていたので1泊だけ行ったんですが、ブライトンは本当にサッカーの街だったんですよね。街の人が皆ブライトンのサポーターなので、試合会場に行くまでの電車の中とかでもずっとみんなで応援歌を歌ってるんですよ(笑)。
日本人のサポーターも多くて、「楽しみましょうね!」と声を掛けてくれたりして、テンションがあがっちゃって、グッズ売り場でブライトンのニット帽を買って応援しました!

筧:私ははじめてプレミアリーグをみたんですけど、熱気がすごくて、ワンプレーごとにワッという歓声があがって、三笘選手もアシストを決めて勝ったので、すごく盛り上がりましたね。


イギリス・ロンドンでは電車の乗り換えにドキドキしながら、第一線の舞台を観劇

──海外のサッカーは熱狂的な方も多そうですよね。規模も大きそうです!

筧:とにかく熱気がある街でしたね! ブライトンの熱気を楽しんだあとは電車でロンドンに移動しました。だんだん旅の中でチャレンジするようになっていて、日本でいうSuicaみたいな乗り放題カードを買って、乗り換えをしてみたり、ドキドキしながら目的の街にいけるかというのを楽しんでました(笑)。
私は『レ・ミゼラブル』の舞台がみてみたいと思い、劇場まで無事たどり着くことができましたね。

──旅に慣れてくると、緊張感がほどけて、チャレンジしたくなりますよね(笑)。『レ・ミゼラブル』の舞台はいかがでしたか?

筧:レ・ミゼラブルは長く受け継がれてきた作品ですがロンドンで改めて生で観ることができて、本当に素晴らしい体験でした。言葉が分からなくても純粋に楽しめてそれも嬉しかったです。中でも、アジア人の女優さんが出演していて、ロンドンの第一線で活躍されている方の演技を観れたのは刺激になりました。
劇場周辺には、他の劇場もたくさんあって、みんなふらっと演劇を観に行くみたいなんです。あまり長くはいられなかったんですが、今度はもっとゆっくり滞在していろんな演劇をみたいなと思いましたね。


自然に囲まれながら、“世界一美しい美術館”でアートを楽しむ。デンマーク・コペンハーゲン

──ロンドンの次はどこにいかれたのでしょうか?

筧:ロンドンの次はデンマークのコペンハーゲンに行きました。ロンドンからは飛行機ですぐでしたし、北欧には興味があったので近場に旅行するようなテンションで行ってみました。

──デンマーク・コペンハーゲンはいかがでしたか?

筧:デンマークは北欧ということで、やはりフランスやイギリスとは全然街並みが違うんですよね。安心感もあるけどシャープな印象。
家の色なんかも独特でかわいくて、自然も豊か。公園を散歩しているだけで、普段見られない木があったりして、楽しかったですね。

筧:デンマークも長くはいられなかったのですが、世界で一番美しいと言われているルイジアナ美術館に行けたのが良かったですね。ルジイアナ美術館は自然溢れる場所にあって、美術館の窓からみえる庭の景色は圧巻でしたね。世界で一番美しいと言われているのも頷けましたね。

──窓の外の景色も含めて一つのアートになっていますね!

筧:ルジイアナ美術館には草間彌生さんの作品があるのですが、そこが一番並んでいたのが印象的でした。並んでいるときも夫婦が話しかけてくれて「日本ではサルが温泉に入っている画像をみたんだけど、どこにあるの?」と日本に興味津々な様子が面白かったですね。海外だと並んでいるときに何か話しかけて、暇を潰したり、仲良くなることが多くて、新鮮でしたね。

ここまでいろんな地域や国の思い出を語ってきましたが、次が最後のアイスランドです!


オーロラを待ちながら、雄大な自然の中でゆっくりとした時間過ごせた、アイスランド

──アイスランドはどのようなきっかけでいったのでしょうか?

筧:アイスランドは前から興味があって、オーロラをみてみたいと思っていたのですが、難易度が高いイメージがあって、なかなか選んでこなかったんですよね。でも今回長期のお休みをいただいて、せっかくだから行ってみようと思い、5日間トライできるだけトライしてみようということになったんです。
長期で行く人は1~2週間かけて、じっくりオーロラを待ったり、レイキャビクという街を周ったりするのですが、それでも運が良くないとなかなかオーロラが見られないみたいなんですよね。

──やはりオーロラは難易度が高いんですね。アイスランドで過ごした5日間はいかがでしたか?

アイスランドは本当に自然の面白さを満喫しましたね。
レイキャビクから車で10分走るだけで、周りの景色がガラッと変わるんですよ。本当に同じ地球にいるのかなってぐらい、雪が残ってるところだったり、生えている植物が見たことないような形だったり、地面の色も違ったりして、違う星に来たみたいでしたね。ジブリの「『風の谷のナウシカ』みたい」と興奮してました(笑)。

▲アイスランドで満喫した雄大な自然

筧:しかも、あちこちで温泉が湧いていて、あっちの方は仕事が終わると毎日のようにお風呂や温水プールに行くみたいなんですよね。私もその習慣いいなと思い、毎日のようにお風呂に行ってました。

──いい写真! 温泉の中でビールが飲めるのは最高ですね!

筧:ここは実は温泉ではなく、スカイラグーンという温水施設みたいなところだったんですが、素晴らしい景色を見ながら入れる大きなお風呂があってサウナも何種類かあってとてもよかったです。
他の温泉にも行ったんですがサウナに入って海に飛び込める場所もあって、アイスランドの海はめちゃくちゃ冷たいけど最高の体験でした!

──夢のような施設ですね!

筧:あとアイスランドはラムが有名なので、夜は結構ラムを食べてましたね。私はラムが好きでいろんなところで食べてきたのですが、アイスランドのラムは本当においしかった。これは印象に残ってるラムチョップです!

──ありがとうございます。肝心のオーロラはみれたのでしょうか?

筧:オーロラは……結構頑張ったんですが、見れなかったんです。アイスランドにはオーロラレーダーがあって、この時間にここに出るというのがわかるんですが、私の行ったときは天候もあって、オーロラは出なかったんですよね。
だから、アイスランドにはまた行こうと思ってます。今度はもっと長期間滞在して、オーロラに出会えるように頑張ろうかなと思ってます。

──フランスのパリからはじまり、アルル、イギリスのブライトン、ロンドン、デンマーク、アイスランドと、3週間で4カ国6箇所周ったんですね。今回の旅を振り返ってみていかがでしょうか?

筧:のんびりしようと思って旅行してみたら、こんなにたくさんの経験ができて、振り返ってみるときっとそういうタイミングだったんだろうなと思うんですよね。
いろんな景色を見て、いろんな人を知れて、習慣や文化の違いもいい意味で感られて、もっとたくさん知りたいと思うようになりました。
あとはこれまで旅をするのに、かなり警戒心を持っていたんですよね。もちろん緊張感を持つのは大切なんですが、現地の人に勇気を持って話しかけてみると、温かったりとか、助けてもらうことも多くて、人の温かさに触れる旅にもなりました。

筧:また日本でお仕事を頑張って、次にお休みをいただいたら、今度はモロッコ料理が好きなので、モロッコに行ってみたいですね。あとはアイスランドでオーロラをリベンジしたいと思います!

──ありがとうございました!

【取材・撮影】
高山諒(プラチナムタイムズ編集部)