こんにちは、プラチナムタイムズ編集部です!
本コラムでは芸能事務所の現役マネージャーでもある編集部メンバーが、最近気になったエンタメ業界を驚かせたビジネスニュースに対して “マネージャー視点” で取り上げる対談企画です。
◆Instagram、全ユーザーにリンク機能解禁
これまで外部URLに遷移させるスワイプアップ機能は公式に明示されていませんが、1万フォロワー以上のアカウントか認証バッジがついているアカウントしか使えなかったですよね。
それが、今後はリンクスタンプとして誰でも使える機能になります!
タレント的には番組・イベントの出演告知や、YouTube動画を投稿した際など、URLを貼り付けたいタイミングは度々あるので、まだInstagramを開設したての新人の子でも使えるこの機能は嬉しいですね。
タレントからもURLを貼り付けたいとの相談はよく受けて、事務所として定期的な認証バッジ申請サポートをしていました。
今後はフォロワー数が少なくても、アイドルなら楽曲の配信サイトだったり、グラビアタレントなら写真集の販売サイトだったり、見てもらいたいものに直接誘導できます。
そういった形で売上や集客に直接的に繋がる部分なので、事務所の立場としてこの新機能はタレントに周知していきたいですね
◆21年ヒット商品1位は「TikTok売れ」
<参考記事>
日経クロストレンド:『21年ヒット商品1位は「TikTok売れ」動画で消費を動かす』
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00549/00002/
トレンドの中心がInstagramから、遂にTikTokに。
気になった商品やサービスがあったら一回TikTokでレビュー動画を探すような人が増えて、短尺動画から物が売れる時代になってきました。
YouTubeはYouTuberのレビュー動画が多いですが、TikTokは一般人のレビュー動画が流れてきやすい印象があります。
その点もレビューの信頼性に繋がってそうですね。
私の体感として、今年後半に入ってからコスメやスキンケア、日用品やゲームなどの商材を使ったTikTokでのPR案件が激増しています。
広告代理店の方によると、これまで様子見していたクライアントも、今年はトレンドに乗って一回やってみたいという要望が多いそうですよ。
Instagramもそうですが、各SNSがプラットフォーム内で購買まで完了するソーシャルコマースの動きを進めています。
その流れがきていますね。
またTikTokの凄さは、興味がない人に興味を持たせるところだと思います。
Instagramだとフォローしているアカウントで情報収集をしますが、TikTokは興味のあるカテゴリ以外の面白いコンテンツも届きますからね。
そしてタレントとしては、自分を知らない人に見つけてもらえるチャンスがある訳ですから、そういった意味でも是非活用して欲しいです。
これからもTikTokへの期待は大きいです。
◆『THE FIRST TAKE』チャンネル開設2周年
誰もが一度は見たことあるチャンネルじゃないでしょうか。
登録者数は500万人超え、動画の総再生数は15億回を突破したそうです。
元ネタの1つだと思われる『A COLORS SHOW』チャンネルがグローバル全体で583万登録だと考えると、その勢いがわかります。
YouTubeチャンネルを軸とした横展開もすごいです。
TFTバージョンの音源をサブスクで展開したり、音楽ニュースサイトの「THE FIRST TIMES」など、有機的に連携している感じがします。
今年やっていた一発撮りオーディションプログラム「THE FIRST TAKE STAGE」もすごかったですね。
全く無名の新人がオーディション勝ち進むことによって何万再生もされているのはオーディション自体のパワーを感じました。
強いコンテンツがあって、そこに登録者数がしっかりつくと、新人の “フックアップ” に繋がるということを強烈に見せつけられた出来事でした。
◆『水ダウ』おぼん・こぼん和解ドキュメンタリー “ギャラクシー賞” の月間賞を受賞
<参考記事>
オリコンニュース:『水ダウ』おぼん・こぼん和解ドキュメンタリー ギャラクシー賞の月間賞を受賞
https://www.oricon.co.jp/news/2214499/full/
これSNSでも凄く話題になって、全世代が感動に包まれたので納得の結果ですね。
選評では2年前の『解散ドッキリ』だけで終わらせずに長期にわたって追い続けていたところが評価されていました。
バッドエンドや変な空気になるオチでもそのまま放送していたこともフリになって、「この番組は本当にどうなるかわからない」という緊張感がありました。笑
使えるかわからないけど撮っておく、みたいなのはテレビ番組みたいな体力ある媒体じゃないとできないですよね。
2015年「徳川慶喜を生で見たことがある人 まだギリこの世にいる説」、2017年「先生のモノマネ、プロがやったら死ぬほど子供にウケる説」、2019年「新元号当てるまで脱出できない生活」に続いての『水曜日のダウンタウン』通算4回目のギャラクシー賞受賞、おめでとうございます!
今月気になったニュースはこんなところで。
もう2021年も残りわずかです。
12月はどんな驚くニュースが入ってくるのか、今から楽しみですね。ではまた。
【執筆】
新保紘太郎(プラチナムタイムズ編集部)