華やかな世界で活躍しているタレントや俳優、モデルの裏で、日々サポートをしている「マネージャー」という存在。
スケジュール管理や現場の同行だけではなく、タレントのことを誰よりも理解し、その魅力を最大限発揮できるように、ともに歩んでいく必要があります。
普段はあまり表に出ない “裏方” の存在ですが、実際はどんな人がマネージャーとして働いているのでしょうか?
今回はプラチナムプロダクション(以下、プラチナム)で活躍する若手マネージャー2名にインタビューを敢行。
数ある芸能事務所の中でもプラチナムを選んだ理由や仕事内容、どんな人が働いているのかなど、若手ならではの目線でマネージャーの魅力や会社の雰囲気について語ってもらいました!

【写真内・左】酒井田 大志(さかいだ ひろし) マネージャー歴1年目(社会人5年目)。 大学卒業後にテレビ番組のAD、吉本興業の劇場スタッフを経て、プラチナムプロダクションへ入社。 現在2名のタレントのマネジメントを担当し、スケジュール管理や現場でのサポート業務を行なっている。小さな頃からTV番組に興味を持ち、いつかマネージャーになりたいと志し、今に至る。好きな食べ物はエビチリ・エビマヨ・エビピラフ。字がキレイなところがチャームポイント。 |
【写真内・右】和賀 未薫(わが みゆき) マネージャー歴1年目(社会人1年目)。 大学卒業後にプラチナムプロダクションへ入社。 新人開発部に配属後、所属する新人タレント約100人のオーディション案件・広告案件などを管理し、各ジャンルで活躍できるタレントの発掘・育成する業務を行なっている。好きな食べ物は焼肉。趣味はゴルフ・サウナ・競馬(有馬記念で帯を取った経験有り)。 |
タレントとしての目線も持つ、必要不可欠なマネージャーという存在

──お二人がプラチナムに入社するまでの経緯を教えてください。
酒井田:僕はテレビでM-1グランプリを見て、この人たちと関わりたいと思ったのが最初のきっかけです。でも自分はタレントになれる自信がなかったので、マネージャーとしてだったら近くにいながら働くことができるんじゃないかと思ったんです。
──酒井田さんはいくつか企業を経験してプラチナムに入社したんですよね?
酒井田:そうですね。最初はテレビ番組のADを勤め、そのあとに吉本興業で劇場スタッフとして働いていました。
──吉本興業からプラチナムに入社して、今までと違うところや変化はありましたか?
酒井田:主軸になっているタレントのテイストがまったく違うので、それに合わせて、気にかけるポイントも変わってきましたね。例えば、プラチナムは女性タレントが多いので、男性を担当しているときに比べて、現場でメイク室はどうなっているのか、好き嫌いやアレルギーを把握して、楽屋のケータリングは好みのものが準備されているか、など気にかける箇所や気遣う場面が増えたように感じます。
最近ではタレントに言われる前に「自分だったらこれが気になるかもしれないな」というところを感じるようになって、マネージャーなんですけど、ある種自分もタレントの目線を持つというか。先回りして先手を打つようになりましたね。

──自分自身がタレントとしての目線を持つことが大事なんですね。和賀さんはなぜマネージャーになったのでしょうか?
和賀:私は学生のときに焼肉屋さんでアルバイトをしていたのですが、そこはタレントさんがよく来る店舗だったんです。そこにマネージャーさんも一緒に来店されて、横でサポートしている様子を見ていて。タレントさんにとって必要不可欠な存在だというのが見て伝わってきて、とても格好良かったんです。
──そのなかでも、プラチナムを選んだのはどうしてなんでしょうか?
和賀:ネット番組で恋愛リアリティーショーなどがあると思うんですけど、プラチナムはそういった新しい取り組みに、最初から目をつけて挑戦している姿勢が見えたんです。自分が働くなら、進化し続けていく組織で働きたいという想いがあったので、プラチナムを選びました。
──実際にプラチナムに入社したときの印象はどうでしたか?
和賀:芸能事務所は上下関係が厳しくて、体育会系のようなイメージがあったんですけど、大きい会社にも関わらず私のような新入社員にもすごく気にかけてくれる会社でした。社歴に関係なく上の人も気にかけてくれるし、社長も同じフロアでお仕事をしていて、いつも気さくに話しかけてくださいます(笑)。

酒井田:プラチナムは本当に肩書き関係なく接してくれますよね。新人もベテランもみんな一緒にお昼に行ったりしているし、平等にコミュニケーションを取ってくれるという点は、凄くいいところだと思っています。
──仲の良さが伝わってきますね。
和賀:フラットな雰囲気で働いているのですが、仕事に対してのオンとオフははっきりしていますね。明るい方が多いので普段は賑やかにしているのですが、電話が鳴った瞬間の仕事モードへの切り替えはすごいです(笑)。
酒井田:みんな一人ひとり仕事に対する思いを強く持っているので、責任感を持ちつつ、メリハリをつけながら仕事をしていますよね。
お互い持っていないところを持っているので、羨ましくもあり、尊敬しています
──お二人が今携わっている業務について教えてください。
酒井田:僕は、主に担当しているタレントのサポートですね。今は二人の女性タレントをマネジメントしていて、基本的にはお仕事の現場に同行して、タレントの手の届かないところのお手伝いやスケジュールの連絡・確認、あとは送迎をしていますね。
──なるほど。サポートというのは具体的にどのようなことをしているのでしょうか?
酒井田:サポートと言っても、何をするのか、どこまでするのかはタレントによってさまざまです。例えば、長年お仕事をされているベテランで、現場に慣れている方だと、すべてをサポートするというよりは、現場までの準備が大事です。
依頼を受けた仕事の管理や、何時にどの現場に入るか、といった確認作業、楽屋での飲食物は何が必要なのかなど、現場で気持ちよく動いてもらえるように準備をしています。
逆に、まだバラエティーなどのロケに慣れていないタレントだと、「このコーナーはガッツリいかなくてもいいので、次のコーナーでグイグイいっちゃいましょう」というような、苦手な面でのアシストをしたりしていますね。

──それぞれのタレントを理解して、接し方や気遣うところを考えるのも、マネージャーのお仕事なんですね。次は、和賀さんのお仕事について教えてください。
和賀:私は新人開発の部署に所属しています。今は基本的に10代の子たちを担当しているのですが、アイドルやグラビア、ファッション、バラエティーなどいろんなジャンルに対してそれぞれ活躍できる子を発掘するのが仕事です。
酒井田さんのお仕事は、1人の相手に対してくまなくサポートをするというものですが、私は100人くらいの人数を全体的に管理する仕事になります。具体的にはオーディションや案件の手配が中心で、複数の案件を同時に抱えて、タレントと毎日細かいやり取りを行なっています。
──100人規模の管理は大変そうですね。
和賀:そうですね(笑)。私は多くのタレントを広く見るような仕事で、逆に酒井田さんは、細かいところまで完璧にサポートする仕事だと思います。私は逆にそれが苦手なので、その点ですごく尊敬しています。
酒井田:和賀さんは完全に真逆のタイプなんですよ(笑)。性格的にも和賀さんは僕と違ってまったく人見知りをしないんです。現場の人ともすぐ仲良くなるし、そこからつながりを広げていって、新人の子たちへのチャンスを掴んできてくれる。僕にはなかなかできないところですね。
──仕事内容も、性格も、同じマネージャーという仕事なのに真逆なんですね(笑)。
和賀:お互い持っていないところを持っているので、尊敬しているし、むしろ羨ましいなと思っています!

楽しみにしている人たちに作品を届ける、その裏での努力と乗り越えたもの
──マネージャーとして、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
酒井田:自分が取ってきた仕事を、担当しているタレントに繋ぐことができたときですね。あとは、現場でタレントから感謝を伝えてもらったときは嬉しいです。一日現場に同行して、終わったときに、「今日はありがとう」と何気なく言われたときは、明日も頑張ろうという気持ちになります。
和賀:私は、担当している新人の子が大きな広告や雑誌の表紙に掲載されたのを見ると、やりがいを感じます。
以前グラビアの表紙の撮影があったときに、タレントの子の体調が良くないときがあったんです。撮影が終わるまで励ましながらずっと頑張っていて、ときには泣いちゃったりしながらなんとか撮影を終えたんですけど、完成した表紙が出たときは感動しました。裏側のことは世間には映らないけど、それを乗り越えていいものを作って、楽しみにしている人たちのところに届けることができたのは、良かったと思いました。
──それはマネージャーじゃないと知り得ない経験ですね。逆に今まで失敗した経験はありますか?
和賀:1回だけ現場同行のスケジュールを忘れてしまったことがあります。電話が来て急いで向かったので間に合いはしたのですが、普段から「私遅刻とか寝坊とか一切しないタイプなんです」と言い切っていたので、本当に焦りました(笑)。

──聞いてるだけでドキドキする話ですね(笑)。
和賀:本当に心臓が止まるかと思いました。それからはスケジュールは全部メモをして、次の日のスケジュールを必ず確認しながら、タレントにも事前に確認のLINEを必ず入れるようにしています。
酒井田:僕もタレントにスケジュールの連絡をし忘れたことがありましたね……。そのタレントは、スケジュールを連絡しなければいけない時間が決まっていたのですが、それを知らなくて。あとで送ろうと思っていたら上司から電話がかかってきたことがありました。忘れていたわけではなかったのですが、タレントへの理解が足りていなかったところなので、そこは今も気をつけるようにしています。
──マネージャーならではのエピソードですね。最後にこれからの目標や展望があれば、教えてください
和賀:いつか会社の顔となるようなタレントを生み出したいと思っています。
今いる新人開発の部署は、0から1になるような子を見出すのが主な仕事です。私が見つけてきた新人が大きくなって、バライティや雑誌などで活躍し、会社を引っ張っていくようなタレントを生み出していければいいなと思っています!
酒井田:僕はプラチナムで女性版の吉本を作るのが目標です。
バラエティーなどで女性のキャスティングの話が上がったときに、「とりあえずプラチナムに相談してみよう」となるような事務所にしたいんです。そのためにも今の仕事は、和賀さんの部署で発掘された新人タレントさんをしっかりと引き継いで、成長させるのが役割なので、その新しい芽を潰さないように活躍してもらうことが目標です。

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【取材・撮影】
高山諒(プラチナムタイムズ編集部)